3/5 松江出張とかにと出雲大社とおそばと #2日目「二日酔いで松江の歴史を歩く」

3/5 松江出張とかにと出雲大社とおそばと #2日目「二日酔いで松江の歴史を歩く」

2011年3月5日(土)

 

お昼過ぎに起床しました。

なんだか久しぶりに旅行に来たことが興奮して寝られなくて、朝五時までお部屋でビア飲んでて、せっかく楽しみにしていた旅館の朝ごはんもとらずに、フロントからのチェックアウトの内線にも延長申請して。

あーあ。

なんかとてももったいないことしたな‥

やっと荷物をまとめて旅館をチェックアウトしたのはお昼の12時半頃。
2日目の土曜日の計画、何にも立ててないや‥
さてどうしよう‥

 

レイクライン号
レイクライン号

いったん松江駅に出てみて、観光案内所や本屋さんに置いてあった「るるぶ松江」をちら見したりで、松江城付近を散策してみることにしました。

それにはもってこいのこのバス。主要観光場所を周回する「レイクライン号」。
松江市内の主要な観光場所を巡ることができる循環バス「レイクライン」。3編成で約20分に1本のペースで各停留所を周ります。

このレイクライン号には1日乗り放題パス(¥500)があるのもお得。

 

塩見茶屋
塩見茶屋

最初に降り立った場所は、小泉八雲記念館のある停留所。是非最初に行ってみたかったところがここ「塩見茶屋」。

屋外のテラスが松江城の外堀に面したお茶屋さんで、「八雲の里」という銘柄で有名な深蒸茶やお茶請けの和菓子、「ぼてぼて茶」、宍道湖で採れた大粒のしじみを使った「しじみ汁」が味わえます。

店内に入ると、お店のおばちゃんが八雲の里のお茶を淹れて、3品のお茶請けも合わせて添えてくれるというサービス。お茶の味がとっても深くておいしかったので1袋いただきました。お茶請けの中では黒大豆が気に入ったのでこれも1袋いただきました。

 

宍道湖産のしじみ汁
宍道湖産のしじみ汁

でも、なんといってもここで味わいたかったのが、宍道湖産のしじみ汁。

その理由は二日酔いだったから・・っていう。

そういえば昨夜はお食事に行ってからいつもは飲まない日本酒を調子よく飲んだし、その後お部屋に戻ってきてからもビール飲んでたので知らないうちに結構飲んでたんだな・・・

楽しみにしていた旅館の朝ごはんが食べられなかったのは後悔だったけど、熱々のしじみ汁をすすって、おなかに染み渡りました。
一気に二日酔いが治ったような気がします‥。

 

若草
若草

合わせてお茶請けに頼んでみた1品は、緑鮮やかな「若草」という和菓子。
結構県内の他のお土産やさんにも売られていて、有名な和菓子のようです。味はなんだか懐かしい味がしました。

 

国指定史跡「小泉八雲旧居」(ヘルン旧居)

■国指定史跡「小泉八雲旧居」(ヘルン旧居)

塩見茶屋からお堀沿いに少し歩いて次に訪れたのは、「小泉八雲記念館」ではなく、その隣にある「小泉八雲の住んでいたおうち」です。
「松江城や記念館みたいなメジャーどころは敢えて外す」という散策を試みてみました。

怪談「耳なし芳一」や「雪女」の作者である「小泉八雲」。
実はアイルランド人なのです。アイルランド名:ラフカディオ・ハーン。14年間を日本で過ごし、その間、松江・熊本・神戸・東京と4つの都市に住み、10軒もの家で生活してきたそうです。ですが、八雲が住んでいた住居が現在も残っているのはここ松江だけ。旧松江藩士の武家屋敷を借りて生活してのだとか。

 

入り口

門をくぐった先の入り口 。
どちらかというと、小泉八雲という人物よりもその「おうち」というほうに興味があるというか日本の古くからの作りの「家」という建物の方に目をひかれました。

 

縁側のお庭

南に面した縁側のお庭
「角のある縁側」って生で初めて見た気がします。よくよく見ると非常に興味深い‥。

 

居間
居間

こちらは 居間 です。

 

居間

居間に関してはこのような説明が添えられていました。

 

書斎
書斎

 

書斎の机といす
書斎の机といす

机の高さが少し高めでした。
その理由は‥

 

机といすの説明
机といすの説明

なるほど‥。

でも、家の人を呼ぶときはホラ貝でいいのだろうか‥
せめて、鈴とか、チーンとか‥

自由に座ることもできるので座ってみたのですが、非常にしっくりくるというか、油断していると自分も目を近づけて物を書いてしまいそうです‥

 

縁側で

縁側でぼーっと

 

北側のお庭

北側のお庭

 

北側のお庭の説明
書斎から見るお庭の説明

小さくてもいいから縁側のついた旧家っていいよなぁ・・・って思ってて、自分で家を買うなら近代的なマンションや一軒屋よりもぼーっと落ち着ける田舎の古民家のほうが好きなので、いつかはそんな夢が実現できたらいいなぁっていうところから、ここ小泉八雲の旧家を訪れたいと思ったのでした。

この八雲の旧家のポイントは、八雲になりきって旧家から3方の庭を臨み、日本の庭をどのように見たのかというところです。

お堀沿いはずうっと武家屋敷の名残で現在も使われているどの建物もこういった情緒あふれる家屋が並び、またお堀に沿って歩いていると、クラシカルな佇まいの雑貨屋さんが目に留まりました。

 

みすまる
みすまる

「みすまる」という名前の雑貨やさん

店内に入ってみると、ここでは勾玉がずらりと並び、お店の奥は工房にもなっていて好きな勾玉や水晶、パワーストーンを選んでブレスレットやネックレス、ストラップなどのアクセサリーも作れちゃうんだとか。
んーー。時間があったら作ってみたかったな・・・

その他にも、ヒーリング系の和風の雑貨小物がずらりと店内に並び、見ているだけでも楽しいです。

 

島根県立近代美術館

■島根県立近代美術館

再びレイクライン号に乗車して、松江駅に戻る途中に美術館にさしかかったので途中下車してみました。

 

島根県立近代美術館

たまたま開催していた企画展で「安野光雅の絵本展」というのがちょうど開催されてて、入ってみることにしました。
美術館は好きです。

 

口語訳 即興詩人

絵やイラストを描いたりするのが昔から好きだったからか、今でもお仕事によってはイラストを描かなきゃならないのもあったりして、芸術的に創られたものをゆっくりと観賞するっていう時間はとても楽しい。しかも安野先生の描いた絵はどれもじーっと観ていて飽きないくらいの細かい仕事でもあり、その細かさのタッチが自分が好きな領域のものでもあるので偶然訪れた美術館のいい思い出になりました。そしてとてもいぃ刺激にもなりましたね。

安野先生と森鴎外とのつながりで、あのアンデルセンが原作、それを文語訳したのが森鴎外、そしてさらにそれを口語訳した安野光雅の「口語訳 即興詩人」っていう本を記念に買っていきました。もちろん表紙のイラストは安野先生が描いたんだね。

おうち帰ってから読もう。

 

宍道湖におちる夕日

■宍道湖におちる夕日

企画展を見終わるころには計算されたかのように夕暮れの時間。この県立近代美術館は宍道湖の湖畔にあって、ここからの夕日は絶景のポイントとして知られています。
美術館の閉館時間が、「日没の30分後」とされているのもユニークな点です。

 

本日の日没は18:05

本日の日没は18:05。

さすが。綺麗ですねー‥
日没の太陽はあっという間に水平線に沈んでいきました。

それではそろそろ今日の宿に向かうことにします。