八ヶ岳星空観測の会~その4「巨大な電波望遠鏡を見学」~
2021年12月5日(日)
にっきとしてはやや時系列的に逆ですが、ホテルにチェックインする前の野辺山散策です。
中央高速自動車道”須玉IC”を降りてからずうっと国道20号線を長野方面に向かい、R鉄道標高最高地の野辺山駅を散策してから、
時刻は14:30
次に訪れたのは‥
国立天文台 野辺山宇宙電波観測所
です。
この施設は宇宙から飛んでくる電波をとんでもなく大きなアンテナで観測しているところですが、一般の人でも無料で自由に見学できます。
天体からのかすかな電波を受信しながら、日々の天体観測を通じて
- 巨大ブラックホールを発見したり
- 太陽の活動を観測したり
- 宇宙空間の分子構成を分析したり
- 宇宙の地図を作ったり
しているそうです。
どーん(影の出演
天体からのかすかな電波を受信するため、携帯電話はダメ!!絶対!
ミリ波干渉計(直径10m)
6台あって、それぞれがケーブルでつながれて同時に観測することで、精度を最大で直径600m!!もの電波望遠鏡と同じ天体画像を作れるそうですが、今は科学的な運用は終了なんだそうです。
そういえばそうだよな‥と思ったのが、アンテナといえば天体からの受信で向きや位置を調整できないと意味がないので、これらひとつひとつの巨大なアンテナはレールに乗って移動できるというからうわぁ‥
ターンテーブルもある!!
線路が延々と遠くの彼方まで‥
35tを並べ替えるとかうわぁ‥
地下があるのか‥
さて続いては‥
あのひときわ巨大な存在感の直径45mのアンテナ
おぉ‥
なんだか、未確認飛行物体の離発着基地みたいに思えてきた‥
45m電波望遠鏡(直径45m!!)
世界最大級の直径で、これでかすかな電波を受信することができるようです。これは稼働中で、少し離れたところからも聞こえるくらい
ぶーーーーーーーーーーーん
って稼働音がしています。ここに10分立っているだけで、宇宙からのお告げやメッセージが次々と‥
(聞こえないから
製造は「にくいね三菱」
45mの巨大電波望遠鏡の前はこんな感じで大平原‥。きっと、電波の障害にならないようにしているからなのだろうか‥
これだけ広い空が見えるとUFOが飛んでるのが見えてもおかしくない‥
電波ヘリオグラフ(1つは直径80cm)
見学コースの続いては太陽専門の電波望遠鏡。現在は運用修了だそうです。
ずらーーーーーーっと同じものが84台も直線状に並んでいるのは圧巻であり、もうなんというか光景が科学的な狂喜乱舞のようでもあり‥
この84台が力を合わせると、直径500mの電波望遠鏡に相当する太陽活動の観測ができたのだそうです。すごいなー。
コースを1周してスタート地点近くに戻ってきました。八ヶ岳連峰を背に、自然と人間の科学の英知が融合した象徴的な景色に鳥肌が立ちます。それもそのはずです。
時刻は15:30
この時点で早くも気温が0度に近づきました。吐く息が白いです。
日本初の電波望遠鏡は1949年。
戦後間もない頃ですね。
「当時の郵政省の協力を得て‥」
って書いてあります。そういえば、昔、無線の免許を取得したときの管轄が郵政省だったのはその名残ですかね‥?
世界初の電波望遠鏡で1937年。それからわずか32年後にニール・アームストロング船長が月面に人類初の一歩を残し、
そして、おととい民間人で前澤さんがISSに飛んでいきました。
うちが宇宙から地球を見られる日はあと30年くらい待てば訪れるだろうか‥?
* * *
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