八ヶ岳星空観測の会~その1「八ヶ岳・野辺山高原」で初めての星空撮影~
2021年12月5日(日)
2年くらい前から行きたいと計画していた八ヶ岳へ星空を観に
12月5日(日)~12月6日(月) 八ヶ岳星空観測の会の旅
とうとう行って来ました。
ちなみに、12月6日(月)はまたまたお仕事お休みです。
金曜日と月曜日のお休みを取るために、先週は巻きで仕事をしなければならず、毎日徹夜でした‥orz
日本三選星名所のひとつ
長野県八ヶ岳エリア南牧村・野辺山高原
ある天体学者複数人がこんなことを決めました。
「日本での星空観測で最もすばらしい場所はどこか?」
その3大名所のひとつが、「八ヶ岳の南牧村・野辺山」です。
ちなみに、あと他のふたつは?というと、
- 沖縄県 石垣島天文台
- 岡山県井原市 美星町星空公園
です。
3年前に、JR東日本の特急に乗っていた時に座席シートのパンフレットを見て「野辺山」という地を知りました。
- 標高1,375mに位置し、天文ファンから「星の聖地」と呼ばれている
- JR長野支社では小海線でこの星空にあやかった特別列車も運行中
- JRの鉄道で日本で最高の標高地点と駅が野辺山にある
- 野辺山には、天体物理学の研究で国立天文台野辺山観測所がある
- 牧場のアイスがおいしいよ
い‥行きたい ((((;゚Д゚))))‥
ってなるじゃないですかねぇ‥
息をのむような
きれいな星空を見る条件
この辺にホテルがあるはずなんだけど‥
ほんとにあるのか‥
・雲がない気象の夜空
・できるだけ環境が暗いこと(月がないのがベスト)
・空が澄み切った冬
これがきれいな星空を見る条件です。
そのため、月齢をずうっとチェックしていて、
12月5日(日)は新月そして日曜日!
この日を待っていました。
標高が高いのと、もうすぐスキーシーズンなので、お天気ばかりは運頼みです。
時刻は16:15 八ヶ岳のホテルに着きました。
八ヶ岳グレイスホテル
ホテルに到着する前に、野辺山をいろいろと観光していましたが、この雪だるまみたいなものを各所で目にしました。
これはなんだろう‥?
あとで判明します。
八ヶ岳グレイスホテルはJR鉄道が走る線路でもっとも標高が高いという地点が目の前の、リゾートホテル。
標高1375mのJR鉄道最高地点の大きな石碑。
昔は、この地を機関車が走っていました。その機関車をモチーフにした「シュッポッポ牛乳」は50年以上前から愛された古い歴史を持つ牛乳ですが、その工場(ヤツレン)もこの近くにあります。
3階建てのホテルの今回のお部屋は2階でした。
スキー客やスノボ客も宿泊するので、ホテルには乾燥室があったりもします。
お部屋の作りも冬のリゾートホテルって雰囲気がいいですね。
全室のお部屋の窓は、北西側を向いており、
全部のお部屋からは八ヶ岳連峰が眺められますよ。
向かう時に車で中央高速自動車道を走って、頂上付近が真っ白の雪化粧になって雄大に表れた南アルプスと八ヶ岳連峰が見えた時は感動しました。
そろそろ陽が沈みます‥。山のところ、少しガスって来たかな‥。
ちなみにこの時点でもう気温は氷点下です。
急激に冷えてくるので、空気中の水分が結晶化されて雲ができやすくなるのかな?
いよいよ観測会の開始!
ホテルのロビーに飾られたきらきらコーナー。
そういえば、今月はクリスマス月間でしたね‥。
おゆうはんを18:00にいただいて、30分くらいお部屋で休憩や準備をして、
時刻は20:40
ホテルの敷地の専用グラウンドへ移動して観測会です。
カメラで撮影しようとしている人は、うち一人だけでした‥。
今夜の外の気温は、
氷点下のマイナス8度
それは知っていたので、おうちで持ち物を準備している時に完全耐寒防具仕様を詰めていったのです。
さあ、満点の星空をみてみましょう。
見たことがない星の数の空
外に出て見上げるまでもなく、ものすごい数の星がうわーって天空を広がっていました。
流れ星もたくさん!!
プラネタリウムよりも星の数が多いか!?(いやそれはない‥けどそんな感覚
うわぁ‥((((;゚Д゚)))) なんだこれぇ‥
星空をものすごくきれいに撮影するためにはいろいろと準備があります。
(カメラ側)
- 広角レンズを使用すること
- 一眼レフカメラのシャッタースピードを遅くすること
- 絞りを下げること
- ISOを上げること(ただし、上げすぎるとノイズになる)
- マニュアルモードで撮影
- レンズもオートフォーカスをマニュアルに切り替え
- レンズ側の手振れ防止をOFFにする
- シャッタースピードを30秒くらいに落とすので三脚を使う
- シャッターを切る時にぶれないようにレリーズ(リモコン)でシャッターを押す
- 気温が寒すぎるとバッテリーの消耗が早いので予備バッテリーを複数準備
(人間側)
- 防寒対策をきっちりと(防寒具・カイロ)
- 暗闇で操作するので、手元灯りを携帯
今回、初めて星空撮影に挑戦してみました。
厳密に言うと、20年前くらいにカナダのイエローナイフへオーロラ鑑賞を家族で行った時に夜空の撮影をしたのですが、その時代はまだデジタル一眼レフではなくて、フィルムの一眼レフを使って、マイナス40度の世界で撮影していました。
今回はデジタル一眼レフでのマニュアルモードで、難しい星空の撮影をした結論。
撮影時間:20:50~23:20
気温:マイナス10度
撮影枚数:120枚
撮影した写真、全部ボケてました‥(´இ□இ`。)°がーん‥
オリオン座がきれいで、ずうっと追っていました。
初めて見た天の川
宿とオリオン座
肉眼で見れている分は自分でもこんな数の星空!
って感動できたのですが、それをカメラで写せなかったことが悔しい‥。
肉眼で観察したときの見え方に一番近いのはこんな感じです。
グラウンドで芝生の上にキャンプ用のマットを敷いて寝転がって天空だけを見ていると、まるで自分が宇宙空間にいるような感じがします。
ぼけぼけ写真の原因
まず、最初に撮影しながら気づいたこと!
寒さでレンズが凍ってた!(゚Д゚≡
高地の高原なので湿度が高く、結露しやすい‥
それに加えて氷点下の低温なので、すぐにレンズが凍り付いてしまいました‥。
ちなみに、レンズの表面が凍り付き始めると
こんな感じになります。
これは、結露しないように、レンズヒーターを買わなければ!!!
ぼけぼけの原因は他にも、
マニュアルモードでの撮影でピント合わせのスキルが未熟
今回、手持ちのレンズのF値が4.5よりも下げられなかった
特に、マニュアルモードでのピントの合わせ方の基礎をきちんと猛特訓しなければ、全然お話にならないレベルでした。
くやしいなー。。。くそう‥ρ(・ω・、)
しばらく夜に近場の奥多摩湖とかでまずは練習しようかな。
* * *
いいですか?
スキルが上の人のカメラ技術で同じ場所で写真を撮るとこうなるのですよ。
かりもの(その1)
なんだこれ!!
写真の補正をしているので、実際に肉眼で見るのよりはきれいになっていますが、ピントがきちんと合っていればこんな感じでいけるのです!
かりもの(その2)
なんだか地球ではない別の次元の宇宙の惑星にいるみたいな‥
建物にもピントが合っているし、星空にもピントが合っている!
そしてあのなぞの雪だるまみたいなものの正体はこれ!
こんなすごい写真が撮れるまでカメラのことをもっと勉強して、マニュアルモードの練習しなければ!!
- 前の記事
華金の銀ぶら~その3「はやぶさ2とリュウグウの星のかけらを観に行く」~ 2021.12.06
- 次の記事
八ヶ岳星空観測の会~その2「おゆうはんは八ヶ岳味わい尽くし特別会席」~ 2021.12.08