2/8 たった1日で網走を知るバスツアー「網走監獄」編
2020年2月8日(土)
網走監獄は網走刑務所ではない
1890年(明治23年)に開設された旧網走刑務所の歴史的な建造物を保存展示しているのが
「博物館 網走監獄」
一方で、現在も囚人が収監されている方が
「網走刑務所」
で、観光の方々が訪れる方は「博物館 網走監獄」です。
博物館網走監獄は1983年に開設され、現存する歴史的建物25棟のうち、8棟が国の重要文化財に指定されています。
旅の行程
- 2日目:網走1日バスツアー観光(8:30-16:05)
(JR釧網線)網走駅(16:17)→知床斜里駅(17:30)
(バス)知床斜里駅(18:00)→ウトロ温泉バスターミナル(18:50)
ウトロ温泉泊
博物館を巡る時間は早くて1時間
無料の現地ガイドさんが案内してくれますが、建造物の歴史的なお話を聞きながらでだいたい1時間くらいだそう。
じっくりと展示物の説明も読みながら「うんうん、なるほどねー」とやっていると、2時間以上はかかりそうです。順路の最後にはおみやげ屋さんもあるので、おみやげを品定めする時間も考慮しなくては‥。
それでは収監状が来たので、お勤めに行ってまいります。
入口を横切るように入ると‥
正門が見えます。
気づかれないように潜り抜けましょう‥
雪だから‥
足が埋まってます‥。
入口の脇にも同じような門がありました。
江戸時代の関所みたいな門構え‥。でもつい最近まで江戸時代だったからそれもそうなのかな‥。
当時の北海道開拓において、囚人を労働力として開拓の礎となっていたそうで、
正門前にある気温計の上に描かれているイラストにもあるように、足に鎖とおもりをつけさせられて、北海道の道路や鉄道、農地も囚人たちが労働で切り拓いたそうです。
囚人たちへの指導を行う場として「囚人たちが」精魂込めて建てたといいます。
神や仏が宿るところとされ、精神的にも宗教的にも倫理的にも指導をされたそうです。
建物内は意外と広く、展示物が。
刑務所の歌まであったのか‥。
順路で言うとここがスタート地点だそうです。
え?まだ始まってなかったの‥?(汗
↑順路をすっとばして見てたようです‥。
庁舎の中には重要文化財などのみどころがたくさん。
で、いろいろぐるーっと見て周って‥
ここが一番大きな建物ですねー。
独居房と雑居房合わせて226房あって、1984年までは網走刑務所の獄房として使われていました。
‥‥ということは
「幸せの黄色いハンカチ」の映画公開が1977年だから、出所してきた高倉健さんはここに収監されていた設定になるの‥?
調べてみたら、
1984年:鉄筋コンクリート構造の舎房(暖房完備)建設
wiki
2006年: 新居室棟完成。
ってあったから、やはりまだこの建物の時代ということになるのか‥。
真ん中に見張り所があって、放射状に延びた5棟の舎房を見渡せる‥。
古くからの日本の木造の建築だからと言って、
あ。なんか懐かしい感じがするねー
などと危うくつぶやかないように注意しないと‥。
網走監獄から北海道が開拓された歴史
明治の初めころにロシアが南下してくることに備えるのと、北海道の開拓を急ぐ必要からあった頃、国内では混乱が続いたり反乱があったりで多くの政治犯や思想犯が収監されていたようですが、その人数増加に伴って網走に囚人使役として移されるようになったといいます。
なんでそんな混乱や反乱があったのかな?
と思ったので、当時の歴史を調べてみたら、
1889年 網走監獄の開設の前年
- 大日本帝国憲法が公布
- 衆議院議員選挙法が公布
1890年 網走監獄開設
- 民事訴訟法公布
- 商法公布
- 第1回衆議院議員総選挙
- 刑事訴訟法公布
- 第1回帝国議会開院式
と、目を見張る政治の変革や初の選挙、法律公布が周辺で起きていたためか、なるほどー‥
と思いました。
ふと目を覚ますと‥
し‥知らない天井だ‥
そうだ‥。
「今日からおまえはここの部屋だ」
って、言われたんだ‥
寒いなぁ‥
「しょっちゅう気をつけて鼻をもんでいないと、やけどのようにどろどろになって腐ってしまう」
おぉぉ‥
鼻がとけちゃうのはいやなので、逃げよう‥
最後に、こちらは博物館の入り口よりも外側になりますが、「かがみはし」。
川面を鏡に例えて、「我が身を見つめ自ら襟を正す」という意味を込めてつけられました。
もうなんにでも意味が込められてしまってるのですね‥。
ちなみに、敷地内の「監獄食堂」で食べたかった感はあったのですが、お昼は別の場所でとる予定だったので見るだけ。
「監獄食A」はさんま。「監獄食B」はほっけ。
うーん‥ロコモコ丼‥
監獄森のランチ‥うーん‥。。
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