2/8 たった1日で網走を知るバスツアー「釧網線北浜駅→網走駅までの車窓から流氷を眺める」編
2020年2月8日(土)
バスツアーなのに列車の旅が楽しめる
釧網本線は北海道のオホーツク海側の網走駅と太平洋側の釧路駅をつなぐ約170kmの路線。その両駅間を普通列車で進むと、約3時間半かかります。
この釧網本線の網走駅から知床斜里方面へ数駅隔てたところに、オホーツクを目の前にした「北浜駅」があります。
北海道の駅の中でも「最もオホーツク海から近い駅」として有名で、その意味ではこの時季、「最も流氷からも近い駅」として多くの観光客でひときわにぎわっているらしい駅です。
今回利用させていただいたバスツアー会社がJR北海道グループの会社なので、オホーツクの流氷を存分に楽しんでもらうための一つの演出としても、この釧網線の「北浜駅」を楽しんで、そこから釧網本線に乗車し、網走駅までの流氷の見える車窓を楽しもうというのがツアーの一部になっている、という利用者にとってはこんなにも嬉しいことはありません。
旅の行程
- 2日目:網走1日バスツアー観光(8:30-16:05)
(JR釧網線)網走駅(16:17)→知床斜里駅(17:30)
(バス)知床斜里駅(18:00)→ウトロ温泉バスターミナル(18:50)
ウトロ温泉泊
実は過去に一度来ていた「北浜駅」
北浜駅の海岸からそのまま海に入って、泳いだ。
わたしが中学生くらいだったころの夏のことです。
東京から家族旅行で初めて北海道に来た時に、ハイヤーで道内を周遊しながら運転手さんに「海から一番近い駅なんだよ」と案内され、初めての北海道旅行で唯一の「海」しかも「オホーツク海」を目の前にしたら
泳がなければいけない
という使命感がなぜか込み上げてきたので服のまま泳いだ、という、その時も他に観光客が北浜駅や海岸にいたので
「あれはひょっとして噂のオホーツク海のアザラシではないか?」
という誤認を産ませたらしいです。
その時泳いだオホーツクの海は、なにやら昆布がたくさん足にまとわりつくなー‥
という印象でした。
あれから数十年‥
大人になってまたここに帰ってきました。
海のある駅
バスで北浜駅まで移動してきて、ここからは列車で網走に向かいます。バスツアーだけど途中、列車にも乗ってくださいね、がうれしい。
海が隣にある駅なので、駅の外にはこうした木製の展望台があります。
展望台に登らなくても、視界のほぼ全面に海が入ってくるこの地では北風がぴゅーぴゅーで静かに立ち止まっていると凍りそうです。
登ってみました。
わー。良く見えますね!
この日は「時々くもり」でしたが、地平線と水平線の間を雲がにじり寄ってくる感じです。雲なのかな?粉吹雪舞い?
もうすでに小さい流氷が海岸を埋めてしまっているので、どこからが海なのかがわかりづらい‥
そのため、海岸や岩場だろうと思っていたところがすでに海だったりするので、興味本位で海岸に近づく人がいないかどうか、道警のパトロールカーが頻繁に海岸線をパトロールしているそうです。旅の行程中にも何度かパトカーをよく見ました。
さささささ‥
さぶい‥‥
貼れていれば知床連山が見えるようです。
今日は曇りだから見えません。「今日は」というか、冬の間は見れないのではないでしょうかね‥
ここから列車に乗って、JR網走駅まで乗車します。
高倉健主演、映画「網走番外地」(東映:1965年)で登場した「網走駅」は、この北浜駅をロケ地としていたそうです。
(↑バスガイドさん情報)
ぽつんと建つ、北のさびれた駅舎とあって、フィルムとしての情景には欠かせなかったのかもしれませんね。今度映画も見てみたいと思います。
北浜駅の駅舎には、落ち着いた雰囲気の食堂もあります。駅の外はもちろん寒いのですが、風がしのげる駅舎の中も寒く、唯一食堂の中は暖かそうですが、「食堂の中に入りたい人は注文してくださいね」の貼り紙が‥
暖をとるだけの目的で食堂で休憩したがる人が出てきたからなのですかね‥
駅舎の中は個人情報だらけ
いつごろから始まったのかはわかりませんが、駅舎の中には来た記念に名刺やらなんやらが一面に貼られていました。
昔の昭和の酒飲み場もこんな感じでお店の中に名刺を貼りまくるのってありましたよね‥
どうやって天井にも貼ったんだろう‥
北浜駅舎の中にある時刻表。ローカルな路線らしい数字の配置です。
いつか遭遇するかもしれないと思っていることの一つに、
縦に並んだ数字が「時刻」ではなく、「日にち」だった
という旅のエピソードに出くわす日が来るのではないかと思っているのですが、今日がその日ではないようです。
14:34発 これに乗りますよー。
「流氷物語号」は各駅停車ではなくて、北浜駅を出発したら次は終点網走駅で、その間車窓からの流氷を楽しむための観光列車です。
ホームに降りてみましょう。
ここを、ディーゼルのキハが走るわけですよ。
ね。
ディーゼルだから、架線はないのですよ。架線があったら景色がぐんと人工的になっちゃうからディーゼルでよかったなー、と思うところもあり‥
北の車窓から
車内に乗車しました。
実は、「流氷物語号」がゆっくりとホームに入線してくる様子を動画で撮影していたのですが、
録画ボタン押されてなかった
です‥。
くそう‥
流氷物語号の車内では、いろいろと記念品を売っているみたいですよ。
海側の窓際の席に座り、網走駅までの車窓から流氷の見えるオホーツク海を静かに楽しみます‥。
床下に響く、ことんことん‥と続く音と、ディーゼルの吹かす音、たまに鳴り響くピーーーーという警笛を聞きながら、ゆっくりと流れる景色を見ていると、同じ日本なのにこんなに遠くまで来たんだなーと実感します。
あの柵の向こう側からが砂浜なのでしょうね。
境目がわからないのですが、白くなっていてもぐわんぐわんとたゆたっているとみられるあたりはもう海の上で、流氷や氷泥(シャーベット状の流氷)が押し寄せているようでした。
時間にして約15分くらいで網走駅に到着。
素敵な旅の思い出をありがとう。キハ54。
運転手さんもありがとー。
網走駅からは、このバスツアー最後の目的地へ向かいます。
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